八代で相続した実家・空き家、売る?残す?壊す?
八代で親の家を相続したら、まず知っておきたいこと
八代市で売れた、1981年以前に建った家(33件)
150万〜650万円
半分はこの範囲
33件のうち半分がこの値段
くわしく
国の取引データにある、八代市で2025年4月〜2026年3月に売れた1981年以前に建てた家(33件)
土地と建物を合わせた値段です。33件のうち半分がこの値段でした。4分の1はこれより安く、4分の1は高く売れています
壊す・市から勧告を受けると
土地の税金が上がる
土地の税金の元になる額(200㎡まで)
家が建っていると、税金の元になる額が6分の1(安い)になります
くわしく
家を壊したり、市から改善を正式に求められたり(勧告)すると
家が建っている土地は、固定資産税の元になる額が6分の1(200平方メートルまでの部分)に下がる仕組みがあります。建物を壊して土地だけにしたり、手入れが足りないとして市から改善するよう正式に求められる(勧告)と、この仕組みが使えなくなります
売ったときの税金の特例
親が亡くなった年の3年後の12月31日まで
ただし、特例そのものの期限が2027年12月31日なので、それより後にはなりません
- 2023年に亡くなった
- 2026年12月31日まで
- 2024年に亡くなった
- 2027年12月31日まで
- 2025年以降に亡くなった
- 2027年12月31日まで(特例の期限)
- 2022年以前に亡くなった
- 期限を過ぎています
利益から最大3,000万円を差し引ける(条件6つ)
くわしく
売って出た利益から、最大3,000万円を差し引けます。
利益とは、売った値段から、親が買ったときの値段や売る費用を引いた額です。相続した人が3人以上なら、差し引ける額は1人あたり2,000万円です。
親が買った値段が分からない時は、売った値段の5%として計算します。上の値段(150万〜650万円)の家なら、使えれば多くの場合、税金はかかりません
条件は次の6つです
- 1. 1981年(昭和56年)5月以前に建てた一戸建て(マンションは対象外)
- 2. 亡くなった親が一人で住んでいた(老人ホームなどに入っていた場合も、条件しだいで対象)
- 3. 相続した後に住んだり貸したりしていない
- 4. 売った翌年の2月15日までに、家を壊すか地震に強くする工事が済んでいる
- 5. 売った値段が1億円以下
- 6. 親子や夫婦など特別な関係の人に売ったのではない
使うには、市から「被相続人居住用家屋等確認書」をもらい、確定申告をします
築年・広さ・場所など13問に答えると、売る・壊す・残す(住む・貸す)のどれが向いているか分かります(無料・登録不要)
売る・壊す・残す、それぞれ次にやること
最初にやること: どれを選んでも、相続登記が必要です(親が亡くなって家を受け継いだと知った日から3年以内)。どれにするか迷ったら、診断で向いている選び方を見てください
売ると決めたら
- ①家の名義を自分に変える(相続登記)管轄の法務局(熊本地方法務局 八代支局・自動音声案内) 0965-32-2654
- ②売り方を選ぶ。不動産会社に頼むか、市の空き家バンクに載せるか(バンクの契約の仲介は、熊本県宅建協会の仲介業者が行い、成約の時に仲介手数料がかかる)
- ③家の中の物の補助を使う人だけ: 空き家バンクに登録して、物件の登録後に、住宅課に申請の時期を相談する
空き家バンクを使わない場合の家財の片付けの補助は、市のページでは確認できませんでした
- 相談先
- 八代市 住宅課 空家対策係(空き家の相談) 0965-33-4122
- 補助の額
- 家財道具や屋外構築物の撤去処分、敷地の雑草・樹木の除去、屋内外の清掃の費用の50%(上限5万円)。空き家バンクに登録した空き家が対象です。この補助を、売る人・貸す人として使えるのは、物件登録者(空き家バンクに登録して空き家を売った人・貸した人)です・申請は、物件の登録日から1年以内です(売買や賃貸借の契約の日から1年以内でも申請できます)・工事などを始める30日前までに、申請の書類を出します・頼む業者は、市内に本店・支店・営業所がある法人か個人事業主です・2026年度の受付期間と予算の状況は、市のページでは確認できませんでした・条件: 市税の滞納がないこと、契約の相手と3親等以内の親族でないことです・申請の前に、住宅課への相談をお願いすると、市のページにあります・ほかの補助との併用はできますが、重複する部分は対象外です・改修(上限40万円)と、市外から移る人の引越し(上限5万円)の補助もあります(買った人・借りた人向けの補助です。売る人・貸す人が使えるかは、市のページでは確認できませんでした)。3つの合計は最大50万円です注意: 賃貸にすると、売ったときの3,000万円の特例の条件(相続のあと、貸していないこと)から外れます
壊すと決めたら
市のページには、2026年度の事前調査の申込は、一次が5月15日から29日まで、二次の募集が9月末までとあります。9月末は過ぎました。10月以降の受付があるかは、市のページでは確認できませんでした。来年度の募集は、住宅課に確かめます
2026年の熊本地震(市の呼び名は「令和8年熊本地震」)で被災した家には、別の制度(公費解体)があります。八代市のページ(2026年9月24日更新)の内容です。・対象: り災証明書で半壊以上と判定された住家と、被災証明書を取って市の現地調査で半壊以上と判定された非住家(空き家・店舗・倉庫など)で、2026年7月28日時点の所有者の家です・内容: 市が業者に頼んで解体・撤去をして、原則として所有者の費用負担はありません・申請: 2026年9月28日から2027年3月31日までで、予約制です。予約・問い合わせは専用ダイヤル 0965-37-7550(9時〜17時)・申請の様式に、共有名義人・相続権者の同意書があります・自分で壊す前に、必ず市へ相談します。「半壊以上」と確認できないまま壊すと、費用が償還されなくなることがあります・次の老朽危険空き家等の補助とは、同じ家で重複して申請できません
対象: 市の事前調査で「老朽危険空き家等」と判定された空き家だけです。概ね1年以上使われておらず、構造や設備が著しく不良で、倒壊や外装材の落下のおそれがある建物です
次の年度に募集があった場合の流れです(2026年度の手引きによります)
- ①まず、住宅課に電話で相談する(市のページに、補助金の申請の前に住宅課への相談をお願いするとあります)
- ②事前調査の申込をして、市の調査で「老朽危険空き家等」に当たるかの判定を受ける
- ③当たると判定されたら、補助金の交付申請をする。交付が決まる前に、工事の契約や着工をすると、補助金を受けられません
- ④交付が決まってから契約して、解体する。解体業者は、八代市内に本店・支店・営業所か事務所がある業者です
- ⑤工事が終わって、費用を業者に支払い終えたあとに、補助金が交付されます
売らずに建物だけ壊すと、土地の固定資産税が上がります
壊して土地として売るなら、売るときの特例の条件の一つ(家を壊すか地震に強くする工事)を満たします。どちらが向いているかは診断で比べられます
- 相談先
- 八代市 住宅課 空家対策係(解体の補助) 0965-33-4122
- 補助の額(2026年度の事前調査の申込は9月末まででした)
- 解体費用(消費税を除く)の10分の8に、さらに3分の2をかけた額(1,000円未満は切り捨て)で、上限60万円です・たとえば、解体工事費が100万円(税抜)なら、補助は53万3千円です・予定戸数は30戸です
住む・貸すなど、残すと決めたら
- ①家の名義を自分に変える(相続登記)
- ②草刈りや換気など、手入れを続ける
- ③貸すなら、市の空き家バンクに載せられます
住んだり貸したりすると、最大3,000万円を差し引ける特例が使えなくなります
- 相談先
- 八代市 住宅課 空家対策係(空き家の相談) 0965-33-4122
- 使える補助
- 空き家バンクに登録して貸す場合は、物件登録者(貸した人)も、物件の登録後に、不要物の撤去の補助(50%・上限5万円)を使えます。改修と引越しの補助は、市のページが借りた人・貸した人をまとめて書いていて、貸した人が使えるかは、市のページでは確認できませんでした
八代市の空き家バンクに載せるには
八代市の「空き家バンク」は、空き家を売りたい・貸したい人が物件の情報を登録して、買いたい・借りたい人に知らせる制度です。登録した物件は、八代市移住定住情報サイトのほか、熊本県空き家バンクプラットフォーム、アットホーム、LIFULL HOME'Sの空き家バンクで見られます。市は売買・賃貸の交渉をしません。契約までの仲介は、熊本県宅建協会の仲介業者に頼みます
空き家バンクの注意(4つ)
- 登録できるのは、八代市内の一戸建て住宅で、今は住んでいない(近々住まなくなる予定を含む)建物と、その敷地の所有者です
- 次の物件は、登録できません。営利が目的の物件(アパート・貸家・分譲住宅など)、老朽・破損が著しく大規模な修繕が必要な物件、市税を滞納している人が所有する物件、暴力団員などが所有する物件、土砂災害特別警戒区域に建っている物件です。調査・審査の結果、登録できない場合もあります
- 仲介・交渉・契約は、熊本県宅建協会の仲介業者の仲介で進めます。成約の時に、法律で決まった仲介手数料がかかります
- 登録の手数料と、相続登記が済む前でも登録できるかは、市のページでは確認できませんでした。登記事項証明書(全部事項証明書)か、登記の内容が分かるものを添えます
載せる条件と書類
- 買いたい・借りたい人の登録: 地域の行事に協力するなど、地域の人と協力して生活できる人が登録できます。転売や転貸が目的の人、市税の滞納がある人は、登録できません
八代市の相談先
親の家を相続して、何から手を付ければよいか分からない人向けの窓口です。八代市の公式ページに載っている案内で、2026年度の日付つきの空き家相談会は、市のページでは確認できませんでした
- 空き家の相談窓口(住宅課 空家対策係)
- 市は、住宅課と建築指導課を空き家の相談の受付窓口にしていて、相談の内容に合わせて、担当の部署に引き継ぎます。受付は、平日の午前8時30分から午後5時15分までです 0965-33-4122
- 3,000万円の特例に必要な確認書
- 「被相続人居住用家屋等確認書」は、住宅課 空家対策係(市役所5階)が発行します。発行料は無料で、申請書を出してから交付まで1週間ほどかかります。窓口で申請すると、原則、直接受け取ります。郵送で受け取る場合は、切手を貼った返信用の封筒を出します。相続人が複数いる場合は、それぞれが申請します 0965-33-4122 確認書の案内(八代市)
- 空き家の管理を頼める事業者の紹介
- 市に登録された空き家管理事業者を、登録名簿で紹介しています(2025年5月1日現在で10事業者。公益社団法人 八代市シルバー人材センターを含みます)。契約の内容と金額は、事業者と所有者で決めます。契約などの紛争に、市は関与しません 空き家管理事業者の紹介(八代市)
市のそのほかの取り組み
- 売った土地の100万円の特別控除に必要な確認書
- 「低未利用土地等確認書」は、住宅課 空家対策係が窓口です。確認書の発行は無料で、申請書を出してから交付まで、開庁日で5日から7日ほどかかります。譲渡価格が500万円以下か800万円以下で、譲渡の年の1月1日に所有期間が5年を超えていることが、市のページに書かれています 0965-33-4122 低未利用土地等確認書の案内(八代市)
八代で、あなたの家を買う人が使える補助
空き家バンクで買う人・借りる人の補助・2026年度の受付の状況は市のページに記載なし
八代市の空き家バンクで売買や賃貸借の契約が決まった物件を買った人・借りた人(利用登録者)は、「空き家バンク活用促進事業補助金」を使えます。改修工事等は費用の50%・上限40万円、市外から市内へ移る人の引越しは50%・上限5万円です。補助を受けた日から5年以上、その物件に定住することが条件です。2026年度の受付期間と予算の状況は、市のページでは確認できませんでした
- 補助の額
- ・改修工事等(屋内外の補修・間取り変更・増築・電気・給排水管工事など): 費用の50%・上限40万円・引越し(運送業者に頼む・市外から市内への移住者だけ): 費用の50%・上限5万円・不要物の撤去(上限5万円)とあわせて使え、3つの合計は最大50万円です
- 県外からの移住の別の補助
- 八代市の移住定住の案内(2026年4月現在)に、県外から移住して住宅を取得した、子育て世代を中心とした若者世代への補助(取得は最大50万円・賃借は最大30万円)があります。要件の細かいところは、地域政策課(0965-33-4168)に問い合わせます。2026年度の受付の状況は、案内に書かれていません
補助の条件
- 市税の滞納がないこと、契約の相手(売主・貸主)と3親等以内の親族でないことが条件です
- 改修や不要物の撤去を頼む業者は、市内に本店・支店・営業所がある法人か個人事業主です
- 申請は、売買や賃貸借の契約の日から1年以内で、工事などを始める30日前までに書類を出します
- 賃貸物件で借りた人が申請する場合は、貸主(所有者)の同意と承諾書が要ります
問い合わせ: 八代市 住宅課 0965-33-4122
解体の補助の細かい条件
- 対象の建物は、八代市内の、次のすべてに当てはまるものです。概ね1年以上、居住用として使われておらず、今後も使われる見込みがない住宅・兼用住宅(共同住宅・寄宿舎・下宿舎・賃貸目的の住居は除きます。長屋は、区分所有者が所有している場合は対象です)。事前調査で、住宅の不良度の評点が基準点以上と判定された。周辺への危険度判定基準のどれかに当たる。補助金を受ける目的でわざと壊した建物ではない
- 申請できるのは、所有者(建物名義人)、その相続権利者、管理者、空き家がある土地の所有者、その相続権利者、管理者のどれかで、市税の未納がない人です。相続権利者が申し込む場合は、相続人全員の同意が要ります。共有名義の場合は名義人全員の同意が、土地の所有者が申し込む場合は建物の所有者の同意が要ります。所有者以外が申請する時は、交付申請の時に「除却同意書」が要る場合があります。相続登記が済む前の細かい扱いは、市のページでは確認できませんでした
- 次の場合は、補助が受けられません。交付が決まる前に、工事の契約や着工をした。国や地方公共団体などの、ほかの補助金を受けている。公共事業による移転や建替えなどの補償の対象になっている。災害の被災家屋で、公費解体をする場合(重複して申請できません)
- 補助金が確定したという通知が届くまでは、解体後の土地を更地のまま保ちます。小さな工作物も置きません
八代で相続登記をするには(八代支局・書類・費用)
- 2024年4月から、相続で家や土地を受け継いだら登記が義務になりました
- 相続が始まったことと、自分が家や土地を受け継いだことを知った日から3年以内に申請します。正当な理由なく申請しないと、10万円以下の過料(役所から科されるお金)の対象になります
- 2024年4月より前に相続が始まって登記していない場合は、2027年3月31日か、受け継いだと知った日から3年のうち、遅い方までに申請します
- 申請先は熊本地方法務局 八代支局です。郵送でも申請できます
- 主な書類は、亡くなった人の生まれてから亡くなるまでの戸籍、相続する人の戸籍と住民票、固定資産の評価証明書です
- 税金(登録免許税)は評価額の0.4%です。土地の評価額が100万円以下なら、2027年3月31日まで登録免許税はかかりません(土地のみ)
- ほかに、戸籍などの取得費がかかります。司法書士に頼むなら、その報酬もかかります
数字の出どころ
- 用途が書かれていない取引も含みます
- 年でしか分からないため、1981年6月以降に建った家も含みます(特例の条件は1981年5月以前)
- 国の取引データにある、八代市で2025年4月〜2026年3月に売れた1981年以前に建てた家33件(土地と建物を合わせた値段)のうち、半分が150万〜650万円でした。4分の1はこれより安く、4分の1は高く売れています
出典(確認日 2026年10月6日)
- 八代市: 老朽危険空き家等除却促進事業(2026年度)、老朽危険空き家等除却促進事業 チラシ(PDF)、老朽危険空き家等除却促進事業 補助制度利用の手引き(PDF)、2026年の熊本地震(市の呼び名は「令和8年熊本地震」)で被災した家屋等の解体・撤去(公費解体)、空き家バンク活用促進事業補助金、空き家バンク制度について、空き家バンクに物件を登録したい方、空き家対策関係 様式一覧、八代市空家等対策計画(PDF)、空き家管理事業者の紹介、被相続人居住用家屋等確認書、低未利用土地等確認書
- 国: 国税庁 No.3306(3,000万円の特例)、国税庁 No.7191(登録免許税)、国土交通省 宅地建物取引業者が受けることができる報酬の額(令和6年7月1日施行)、法務省 相続登記の義務化、地方税法 第349条の3の2(住宅用地の特例)(e-Gov法令検索)、熊本地方法務局 八代支局
- 売れた値段: 不動産情報ライブラリ(国土交通省)
本ページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
本ページの情報は2026年10月6日時点で確認した公的データに基づきます。地価・補助金・税制は変動するため、最終的な意思決定の前に各公式サイト・税理士・司法書士・宅地建物取引士等の有資格者にご相談ください。家じまいくんは一般的な情報提供を目的としており、個別の税務・法務助言は行いません。
← 地域別ガイド一覧に戻る